五大肥料

肥料の種類

 家庭菜園の成功の秘訣は、土づくりにあります。よく耕すことで土の通気性と水はけを良くし、肥料を施すことで栄養のある培養土を作ります。

 肥料は大きく、有機質肥料と無機質肥料に分かれます。

 ●有機質肥料・・・動物や植物を原料としてつくられた肥料です。野菜作りに重要な「五大肥料」のうち、窒素、リン酸、カリを少しずつ含むほか、微量要素も多少含んでいます。土の通気性や排水性をよくし、いわゆる「やせた土」に地力をつける働きがあります。

 有機質肥料には、油かす、鶏糞、米ぬか、骨粉、牛ふん、魚かす、堆肥などがあります。堆肥というのは、細かく刻んだ稲わらに、牛糞や鶏糞、米のとぎ汁などを足し加えて、充分に発酵させたものです。この堆肥に、腐葉土(落ち葉が長年かけて腐り、土化したもの)を混ぜたものは、理想的な培養土となります。

 ●無機質肥料・・・天然の鉱物を利用して化学的に作った肥料です。無機質肥料には、「単肥」(硫安、塩化カリ、など窒素やカリといった成分をそれぞれ単独で含む肥料)と、「複合肥料」(一般の化学肥料やハイポネックスなど、幾つかの成分を化学的に調合した肥料)があります。

 その他●「配合肥料」有機質肥料と無機質肥料を混ぜ合わせ、両者の特徴を併せ持つ肥料です。作物ごとに、あるいは地域ごとに適した配合割合がとられており種類が豊富です。

 ●「固形肥料」無機質肥料とピートを混ぜて固めたものや、有機質肥料を混ぜたものなど、種類があります。

 ●「液体肥料」水に溶かして使います。速効性があります。

 

五大肥料

 野菜つくりの理想的な培養土とは、堆肥に腐葉土を混ぜたものでしょう。しかし、特に都会では、家庭菜園で、堆肥や腐葉土を混ぜて培養土を作ることはなかなか難しいでしょう。そのため肥料を入れて土に栄養を補給し、充分に耕すことで水はけと通気性の良い土づくりを目指します。

 野菜作りに重要な「五大肥料」●窒素●リン酸●カリ(カリウム)●石灰(カルシウム)●苦土(マグネシウム)

 ●窒素「葉肥え」という別名からもわかるように、窒素の働きは、作物の葉を茂らせることです。葉菜類(ホウレン草やパセリなど)の栽培には欠かせない肥料です。

 ●リン酸「実肥え」という別名をもち、作物の光合成を助け、炭水化物の生成を促進する働きをもちます。果菜類(なす、トマトなど)や根菜類(ニンジン、カブ)の栽培に重要です。

 ●カリ(カリウム)「根肥え」の別名をもちます。根の発育を促し、耐寒性を高めると共に、抗病力を強化する働きがあります。あらゆる野菜にとって重要な肥料です。

 *窒素、リン酸、カリは市販の肥料でそれぞれ単独でも売っていますが、三者を組み合わせたものとして、無機複合肥料が販売されており、それらを利用すると便利です。

 ●石灰(カルシウム)光合成に必要な葉緑素を作る働きがあります。土壌の酸性化を防ぐ効果もあります。

 ●苦土(マグネシウム)土中の有機酸を中和し、土壌を弱アルカリ性に保つ働きがあります。

 *苦土と石灰は併用することで効果を発揮します。そのため市販の肥料としてそれぞれを単独で売っていることはほとんどなく、たいてい両者を混ぜ合わせたものが販売されています。